便座はそのままでトイレだけ新しくしたい | 江別市 新栄台 | トイレの本体交換工事
今回は、ちょっと前の事例ではありますが、お客様から頂いたトイレ本体交換についてのご相談内容と、トイレ交換工事の施工事例をご紹介します。
便座はそのままでトイレだけ新しくしたい | 江別市 新栄台 |
江別市の新栄台にお住いのお客様からトイレ交換工事についてご相談を頂きました。
詳しくお話をお聞きすると、どうやらトイレを新しくしようと思っていて、色々なお店のチラシを見て比較されているようですが、お客様のニーズにぴったり合うものがなかなか見つからずに困っておいでのようでした。
おしりを洗う事ができる温水洗浄便座は必要性を感じていないとのことで、今設置されていてまだ故障していない暖房便座(座面が温かくなる便座)をそのまま再利用したいとご希望でした。
しかし、よく見る広告には便器とタンクと温水洗浄便座の3点交換の内容ばかりが掲載されていて、便座を再利用できるのかどうか、その場合の工事費用はどれくらいになるのかがわからずに、どうしたらよいかと困ってしまったようでした。
そして、ご希望としてはグレードは高くなくていいとのことで、なるべく安い予算で便座再利用で交換可能なトイレはありますか?というご相談でした。
お電話では概算のお見積りしかできませんが、トイレ本体の交換という内容の場合は、給水管や排水管の位置と新しく設置するトイレとの兼ね合いも合わせる必要がありますので、詳細なお見積りをするためには一度トイレを見させて頂く必要があります。
お客様のご都合をお聞きして、一度トイレを拝見に伺うことになりました。
お伺いして実際にトイレを見させて頂きました。
気になっている事
便座と便器がずれているのがどうしても気になってしまいましたので確認すると、便座の取り付けが緩んでしまっていました。
まだそれほど年数が経っていない型番のトイレでしたので、建物の年数を考慮すると、過去にトイレを交換された経験があるということがわかります。
何年位このトイレを使用されているのかお聞きすると、およそ10年位との事。
当時、どこかの業者さんに安い費用でトイレを交換してもらったそうですが、トイレは選ばせてもらえず、工事が終わってから便器の形状や使い勝手がどうにも気に入らないそうで、せっかく新しくしたのだからと我慢しながら今まで使用されてきたそうでした。
最近になってどうにも我慢できなくなってきて、別のトイレに交換したいという気持ちになり、チラシを見比べていたという経緯のようでした。
便座部分の使用感は満足していて、故障もしていないので、そのまま再利用したいというご希望でした。
続いて、お使いのトイレについてお客様が我慢されてきた点をお聞きすると、便器の鉢内や水たまり部分の形状と、流した時の水量や水しぶきについて気になっていらっしゃるようでした。
トイレタンクの水量については、近年のトイレはどれも同じような水量であるため、大きな変化は望めません。
このお客様は10年前にトイレを交換されていて、その前まで使用されていたトイレは恐らく13Lのタンクだったはずで、前回のトイレ交換で6Lのタンクに変更されたので、約半分の水量になっています。
現在、広く普及している一般家庭用のトイレタンク水量は4.5L~6Lなので、このトイレとほとんど変わりません。
水量が多くて水しぶきが出るというよりは、便器の鉢内の形状や、便器鉢内にスタンプされた洗浄剤に水が当たって水しぶきのような弾け方になっているという可能性が考えられます。
お客様にご了承を頂いてから鉢内にスタンプされた洗浄剤を取り除いた状態にして、車から食品用ラップフィルムを出してきて、便座を上げた状態の便器にラップをかけて、タンクの水を流してみると… 確かにラップに水滴がいくつか付きました。
トイレを流した時に発生するこの水しぶきが、便座やフタに付着するのがどうしても嫌だというお話でした。
便器の形状・鉢内の形状・水の流れ方はシリーズによって違いがありますので、別のシリーズの便器への交換という選択肢が望ましいように思えました。
とは言え、他のシリーズの便器は水しぶきが全く発生しないのか…という点がその時の私には不明でした。
色々なトイレを交換してきましたが、水を流した時に水しぶきが発生するかどうかを気にして観察したことがなかったからです…
実験
トイレの交換は今すぐでなくてもいいというお話でしたので、一旦会社に戻って実験してみようと思いました。
緊急のご依頼に対応できるように会社にはトイレ本体の在庫も常備されています。
梱包を開封する許可と、仮置きして通水テストを行う許可を上司にもらって、商品ですので傷をつけないように気を付けながら実験を行う必要があります。
実際に排水管や給水管に接続するのではなく、通水して流れを見たいだけなので、床に水が広がってもいいように倉庫の床に厚手のお風呂マットを敷いて、その上に便器を置いて、その上にタンクを設置、バケツで汲んできた水をタンクに入れて、あとは便器にラップをし、タンクの水を流して確認しました。
2種類のシリーズで何回か流して実験し、どちらもラップに水滴がつかないことが確認でき、ラップ部分の写真と便器の形状がわかるような写真を複数枚撮影して、実験終了しました。
ここにはない別のシリーズのトイレについては水しぶきが発生するかしないかは実験できませんので判断付きませんし、一台一台陶器の表面の微妙な違いもある事を踏まえると同じシリーズだとしても水しぶきが発生する個体も存在してしまうのかも知れません…
そもそもトイレメーカーさんは、この水しぶきが発生しないように考えて設計されているのか…たまたま選んだ2台が2台とも水しぶきが発生しないということは他のも発生しないのでは…という所まで考えが及びましたが、そこは答えが出ませんので考えないことにしました。
少なくとも、実験した2台のトイレは複数回という少ない試行回数ではありますが、水しぶきは発生しませんでしたので、この2台はお客様のニーズに合うトイレなのかも知れません。
早速お客様に連絡して、再度お客様の元へ戻り、撮った写真を見て頂きました。
出張費・見積り無料です
さて、ここまでの流れの中で、私はお客様に見積り金額をまだご提示していません。
当店は出張費無料・見積り無料という内容でご案内しておりますので、お客様宅へお伺いして、状況を詳しく点検し、修理内容と見積り内容のご説明をし、その内容にご了承を頂くまでは金額は発生しません。
たまに、お客様のお宅に到着した直後から、私が行う事全てに料金が発生するのではないかとビクビクされるお客様がいらっしゃいますが、他社はどうあれ、アリー便利サービスでは見積金額の説明をするまでは無料の範囲内と考えて頂くとよいですね。
私自身、トイレを流した時に水しぶきがどれくらい発生しているのか気になりましたし、経験知識として一度実験をしておけば、たった数回の検証ではありますが今後も商品説明のためになると考えましたので、上司の許可を得て、今回は無料の範囲内で対応させて頂いたというわけです。
お客様宅と当店の倉庫とを車で複数回行き来をし、新品の商品を開梱し、仮にではありますが傷物にしないようにトイレを組み立て・慎重に拭き取って再び梱包し直すという作業は立派な作業であり、時間も消費して行っていますので、
通常であれば、有料扱いの作業として事前にご説明をし、実験をする作業料金の見積りと、その実験結果をお客様が欲しているかどうか、実施するかしないかの判断を頂いてからスタートするのが正解なくらいの内容です。
私が過去に全国展開の大手水道修理会社で務めていた時に、無料の範囲内で同じことをしようとしていたら、上司に許可を得ようと連絡した時点で、「そこまでやって依頼成約にならなかったら、どれくらいのマイナスになる!?」と詰めに詰められ、お客様の所に戻ることもできずに電話で長時間お説教されてたことでしょう…
ですがアリー便利サービスでは、上司への確認は必要ですが…すごいですね。
誤解がないように書きますが、すべてが許されるわけではないんです、ボランティアではなく事業ですからね。
お客様に便器や鉢内の形状を見比べて頂いて、改めて作業の内容と、2種類のシリーズそれぞれのトイレ、便器とタンクの2点交換の内容にて見積りのご説明を致しました。
当時、当店の倉庫にあったトイレの片方は便器にフチがないフラットな形状のフチレスというシリーズ、もう片方は便器に多少フチはありますが価格を抑えて交換可能なFシリーズで、どちらもメーカーはINAX(LIXIL)です。
倉庫に常備していない別の商品までは取り寄せて実験することは、無料ではできませんでしたので、そこはご理解頂きました。
メーカーのカタログもお見せして、他にもどのようなトイレがあるか、シリーズの違いや機能の違い、色の違い、価格の違いなどをお話しました。
グレードは高くなくて費用を抑えて交換可能なトイレをご希望で、ご希望に沿った価格帯の2シリーズについて、実験をし、気になるしぶきの点をクリアしている2台がニーズを満たすと思われる候補になったわけです。
初めは工事の相談と見積りを希望されている印象で急いでいないというお話でしたので、一度見積り内容をご検討頂いて、後日お返事を頂くのかと思っていましたが、お客様は便器鉢内の形状を見てFシリーズの方をご希望され、その場で正式に交換工事のご依頼を頂きました。
交換するとなったら早く交換したいとお望みでしたがその日は時間も遅かったので、翌日の午前中からトイレの交換工事を行う運びとなりました。
作業の説明を細かく書いても仕方がないので、サラッといきますね。
翌日、朝から既設トイレの取外しと運び出し作業を行い、
新しいトイレを設置するための土台となる部材を排水管と床に接続・固定して、
土台に便器、便器にタンクと便座を取り付けて、
給水管と接続して通水すれば出来上がりです。
床材などの交換もなかったので、今回は2時間以内で完成しました。
便座も便器の形状にぴったりで、取り付けもしっかりしておきましたので、もう位置がズレてしまうこともないでしょう。
便座は再利用でしたので、他社のチラシの3点セット交換の金額の半分くらいの金額で交換できました。
トイレの本体交換と言っても、便器とタンクと便座の3点の交換だけでなく、今回のように便座は再利用して便器とタンクの2点交換も可能ですし、便器とタンクはそのままで便座だけの交換のケースもありますね。
便座と便器とタンクがそれぞれ別々に販売されていて、必要な物だけ選んで組み合わせて交換することができるのが【組み合わせトイレ】です。
あ、誤解のないように補足しますね。
便器とタンクは、別売りはされてはいますが、基本となる組み合わせは限定されています。
便器とタンクは同じシリーズ同士でセット交換と覚えて頂ければと思います。
従って、タンクだけ新しくしたいとか、便器だけ交換したいといったご希望は基本的に実現が難しいです。
注意が必要なのは、タンクレスのトイレや、タンクと便座が一体型になっているトイレの場合は、別のくくりだとお考え下さい(その製品と互換性のある組み合わせでしか交換ができません)。
全部丸々交換したくない場合はぜひ、組み合わせトイレでの本体交換について、お気軽にアリーにご相談ください。
ちなみに、電気屋さんやリフォーム会社さんのチラシでほんの一例として掲載されている、〇〇製のトイレ3点セットで工事費込みで〇〇万円といった特価品を見かけますが、よくよく聞いてみると、掲載されている商品のセット販売のみの対応で、その内の2点だけの交換や色違いを希望したりしても、割引対象外になったりするケースがある…そうですよ(とあるお客様からの情報です)。
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