札幌 白石区 厨房の蛇口水漏れ修理
今回は、老人ホーム施設の厨房にて作業させて頂きました蛇口の部品交換修理の事例をご紹介します。
一般住宅の蛇口でも同じことが言えますので、参考にして頂ければと思います。
札幌 白石区 厨房の蛇口水漏れ修理
企業さまからお問合せを頂き、老人ホームの厨房内の蛇口に不具合があるとのことで、修理の見積りを希望されていました。
いつくかの業者の見積りを提出し稟議が通り次第の修理となるようでした。
夕方前にお電話を頂き、他のお客様のご予約時間まで少し時間がありましたので、点検と見積りまでであればそれほど時間は必要ないと判断し、早速お伺いさせて頂くことにしました。
点検とはいえ、止水しなければ見られません
厨房の担当者さまにご挨拶をし、トラブル箇所へ案内して頂くと、ビニールひもとおしぼりでグルグル巻きに封印された蛇口が…
詳しくお話しをお聞きすると、ハンドルをいくら回しても水が止まらないので試行錯誤で縛って止めたそうです。
この時点で、ハンドル内部部品のネジ山が摩耗してしまったのだろうなぁ…と判断できましたが、内部を確認するために水を一度止水する必要があります。
流し台の下に止水栓はなく、どうやら厨房全体でしか止水できない配管構造でした。
しかも、夕飯作りの真っ最中といった雰囲気で、5分程でよいので水を止めてもいいかどうかお聞きしてみましたが、それは困るとのこと…部品の在庫も持っていますので止水さえできればすぐに解決できるのですが、見積りまでという依頼ですから応急処置すらできません。
他の業者さんも見に来るでしょうから現状維持も必要なのでしょう。
直したい心を落ち着かせて、修理のお見積りについてご説明しました。
ハンドルの部品交換により修理は可能と思われますが、実際に内部を見てみて蛇口本体側も摩耗が大きい場合は蛇口本体の交換も視野に入れて欲しいというお話しをし、二通りのお見積りをお作りしようとしましたが、実際に中を見てどちらか一方の内容に絞って見積りを郵送して欲しいとご希望で、とは言え水を止めてよいのは夕飯作りが終わったあとなので数時間後…
予約のお客様の元へ行かねばならないので、止水するのに都合のよい時間帯をお聞きして、詳しい点検は次の日に行うことにしました。
再度点検に伺いました
ご指定のお昼過ぎにお伺いしました。厨房内の止水をし、おしぼりとビニールひもを解き、
ハンドル部分を取り出すと…
やはり、ネジ山がすり減ってツルツルになっていました。
これでは蛇口内のネジ山と噛み合いませんのでいくら回しても水は止まりません。
幸い、蛇口内部のネジ山は無事でしたので、その旨の報告と部品交換の見積り作成をして、郵送にてお送りしました。
部品はそのまま元に戻し、ビニールひもでハンドルを本体に縛りつけ、おしぼりでさらにくるんで元通りに。
修理のご依頼を頂き、3度目の訪問です
後日、正式に修理のご依頼を頂きました。ありがとうございました。
ご迷惑にならないお昼過ぎに修理にお伺いました。
部品を取り出し、新しい部品と並べて写真を一枚…
左が摩耗している方、右が新しい方です。
新しい方の部品を取付けて通水し、ハンドルの固さを調整して修理は完了です!
どうしてネジ山がすり減るのか?
根本の原因を先に述べてしまうと、「パッキン交換を先延ばしにしていたから」です。
一般住宅とは違い、お店の厨房の蛇口は使用頻度が高く、こまめなパッキン交換が必要になります。
パッキンは常に劣化を続ける消耗品です。
パッキンの劣化が進んでくると、水の止まりが悪くなりポタポタしはじめます。
本来はこの時点でパッキン交換してあげれば安く早く解決となります。ですが…
多くの方は知っています。ハンドルを強くしめればポタポタが止まる事を。
ギュウギュウと力を入れてハンドルをきつく回して水は止まったし、まぁいいかと先延ばし。
忙しい現場で働くスタッフさん、パートさん、ついつい作業を優先して報告は後で…というのはよくあることです。
そのまま使い続けていく先延ばしにより2次被害(ネジ山の摩耗)が起きます。
劣化した状態のパッキンで水を止めるために力いっぱい回されることにより、金属のネジ山同士が必要以上の強い力で擦れ合い、摩擦によってすり減っていきます。
すり減って山がなくなると、今回のようにどこにも噛み合わないただの棒状態になってしまったのです。
店舗や施設の厨房を管理される方へ
管理される方自ら、蛇口の使用感を定期的に確認するのが大事ですが、現場が離れていて直接チェックが不可能な方もいらっしゃるかと思います。
トラブルが起きてからではなく数年に一回の消耗品交換として、パッキン交換をメンテナンススケジュールに組み込むことをお勧めします。換気扇の清掃や排水管の清掃など様々な定期的なメンテナンスがあるとは思いますが、2~3年に一度のメンテナンスとセットでパッキン交換を考えられたらよろしいかと思います。
現場のスタッフさんから不具合の報告が来た時には、パッキン交換では済まなくなっているケースが多いです…
一般住宅でもポタポタしたらすぐにパッキン交換!
今回の蛇口は水だけを出す単水栓でした。
水とお湯両方をだす混合水栓にもハンドルタイプの蛇口がありますよね。
屋外の散水栓や浴槽の湯はり用の蛇口、洗濯場の蛇口、洗面台の蛇口などなど、ハンドルで出したり止めたりする蛇口は仕組みは同じです。
例えば、パッキンの寿命が一年しかもたない代物であれば、毎年年末の大掃除!のようにパッキン交換が習慣として定着するのでしょうけれど…パッキンの寿命が思いのほか長いせいで、私たちはその存在や大事さを忘れてしまいがちです。
パッキンが擦り切れてなくなった場合、水道の圧力のまま蛇口から水が止まらずに出っぱなしになります。
台所やお風呂のように排水の付いた水受けがあればよいですが、洗濯場のように壁の蛇口にホースがつながっていないような蛇口であれば、床に止めどなく水がまき散らされ続けます。家中水浸しです。
家に人がいる時であれば、すぐに気づけるかもしれませんが、全員出かけた留守中に起きたら…
そんな大変な経験をされたことがある方は、それ以降パッキン交換を定期的に行っています。
使用頻度にもよりますが、一般家庭であれば7~10年に一回の交換が望ましいですね。
交換の仕方さえ覚えれば、ご自分でも可能です。
ほんの厚さ数ミリのゴム板が
ものすごい水圧の液体を
「圧迫」の力だけで止めている
何十年も前の技術が、今も変わらずに用いられている。
これはすごいことです。
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