施設 トイレ の 詰まり 修理 | 札幌市 豊平区 中の島 | 洋式トイレ脱着作業
今回は、サービス付き高齢者住宅の一室で起きたトイレの詰まりトラブルについて、洋式トイレの脱着作業による異物除去作業の事例についてご紹介します。
施設 トイレ の 詰まり 修理 | 札幌市 豊平区 中の島 | 洋式トイレ脱着作業
豊平区のサービス付き高齢者住宅施設の方からトイレの詰まり修理についてご相談のお電話を頂きました。
ご入居者のお部屋一室だけトイレが詰まってしまっていて、他の部屋のトイレや水まわりに問題はないとのことでしたので、ご入居者には共有部のトイレを使用して頂きながら凌いでいる状況のようでした。
できるだけ早い修理をご希望でしたので、お電話のあとすぐに現場へ駆けつけました。
施設スタッフの方に案内頂いて、ご入居者の方に挨拶をしながらお部屋にお邪魔して、トラブルの起きているトイレに到着しました。
トラブル発見時の状況をスタッフの方にお話をお聞きすると、詰まった状態で数回流してしまっていたそうで、床まで溢れて大変な状況だったそうでした。
床やトイレは拭き掃除をして、トイレを使わないように扉を閉め、ご入居者には廊下に出てすぐ隣にある共有トイレを案内していたようでした。
ご入居者の方は施設スタッフの方の介助でベッドから車いすに乗り換えてトイレへ移動するとのことでしたので、すぐ隣に別のトイレがあるとはいえ、早い解決を希望されている空気を感じながら詳しいお話をお聞きしました。
ゴムのパコパコ
スタッフの方から「ゴムのパコパコでやってみたけれど、全然効果がなかった」というお話がありました。
ゴム製の丸いカップに柄がついた「ラバーカップ」という詰まりを直す道具のことですね。
詰まり・溢れ発見からすでに4時間以上は経っているとのことでしたが、便器内に溜まっている水の水位は全く減っていないようでした。
トイレットペーパーや排泄物が原因の詰まりの場合、水が通過する余地が全くない程に完全に詰まってしまうというケースは稀です。
隙間があれば、便器から溢れそうなくらい水が溜まったとしても、時間の経過と共に少しずつ水位は下がります。
ラバーカップを用いて詰まり箇所に圧力を加えたのにも関わらず、変化はなく、水位が減らない状況…
と、ここまでに聞いたお話と、話しかけても会話が難しいご様子のご入居者の方、トイレの周りに沢山積み上げられていたと思われるオムツやパットなどの山(未使用だったのでストックだと思われました)、隙間なく完全に詰まってしまっているトイレの状況から考えると、本来トイレに流してはいけない「異物」、恐らくオムツやパットなどを流してしまった可能性が非常に高いと思われました。
お支払いの問題
今回のトイレ詰まりの原因として可能性の高い異物流れについて、その詰まり除去の方法や料金について、スタッフの方、施設長さまにご説明させて頂きました。
「詰まりの原因が施設の設備の問題ではなく、ご入居者の方の使い方にあるのであれば、修理費の支払いはご入居者の方にしてもらいたい」というのが施設長さまのお考えでした。
今回の作業代は入居者の方に請求して欲しいというお話ですね。
詰まりトラブルの修理代については、他の高齢者住宅や賃貸物件での事例でもご入居者の方のご負担となる場合が多いですし、ごもっともなお考えですが、お電話を頂いてご依頼下さったのは入居者の方ではなく施設の方です。
ご入居者の方の同意を頂く必要があります。
改めて、ご入居者の方に詰まりの状況や作業方法について説明を試みたのですが、心ここにあらずといった印象で…何も反応を頂けず…困ってしまいました…
私がその場で詰まり修理をすることはもちろん可能なのですが、ご依頼主(またはお支払いされる方)の意思が不明確な状況においては、残念ながら作業をスタートすることができません。
ご依頼頂く際は、作業の内容や費用について決裁権を持つ方がいらっしゃる必要があります。
トラブルが解決したあと、どなたからもお支払いをして頂けない…という状況では困ってしまうからです。
お伺いした施設はまだ経ってまもない建物でしたので設備の不備の可能性は極めて低く、ご入居者のご負担になるケースである可能性が高いのですが、会話が難しい状態では作業内容や作業料金にご了承頂けているかどうかがわからない状況でした。
ご入居者の方のご家族にも連絡が付かないようで…
このままでは何も進みませんので、決裁者を確定させて作業続行するか、作業ストップして一時終了とするか、施設長さまに判断をお聞きすると…施設の方で修理費を立て替え、ご入居者のご家族の方に施設の方から後日ご請求して頂くという形で話がまとまって、詰まり除去作業を続行することに決まりました。
洋式トイレの脱着作業
さて、ここまででずいぶん時間が経ってしまいましたので、作業はスピーディに!
便器内に異物が入って詰まってしまった場合、原因物を無理矢理押し流すことはできません。
ある程度の大きさの異物であれば、便器と排水管の接続部分を通過できない場合がほとんどなので、押し流したくても押し流れないと表現すべきでしょうか。
ラバーカップで直るようなトイレ詰まりは、トイレットペーパーや排泄物が引っかかって起こる軽度な詰まりだけだと思って頂いた方がいいかも知れません。
ラバーカップを数回試して改善しないようであれば、そのあと何回試しても…恐らく…
何回も試すよりは時間を置いてみる方がいいと思います。
何回も圧力をかけていると、圧迫してさらに悪化させてしまうこともありますのでご自分で修理される方は注意が必要です。
異物が原因の場合、入り組んだ構造の便器の奥の方にある異物を、手前側に引っ張り戻すのも困難な作業です。
昔のトイレとは異なり、手を入れようにも入り口が小さいので、手首までも入りません。
従って、異物が便器内にある詰まりの場合は、トイレを一度解体して便器をひっくり返し、出口側から取り出す、もしくは入り口側に押し戻すことによって詰まりの原因物を直接手作業で除去し、再びトイレを組み立て直す作業が必要となり、これをトイレの脱着作業といいます。
しかし、便器の上にはタンクや温水便座が載っていますので、そのままでは便器をひっくり返せません。
まずは、タンクと便座を取り外して、作業の邪魔にならない場所に避難させます。
便器だけになりました。
床との固定ボルトを外してひっくり返しますと
こうなります!
床側にある灰色の部分が排水管への入り口、便器の出口部分は便器の裏側にあります。
便器の出口部分に何やら顔を出してますね!
やはり、オムツかパットが原因の詰まりでした。
こういった水分を吸収するために作られた製品は、外側は繊維の袋状、中には水を吸って膨らむゼリーのような粒々が沢山入っていて、大量の水を吸い込むとパンパンに膨らんでしまいます。
今回は、手で強引に引っ張っても全く動く気配がないくらい突っ張っている状態でしたので、表面を破いて中にある給水ビーズを搔き出すしかない状況でした。
バラバラにしてやっと全て取り出せた結果、出てきたのは一枚分のパットでした。
施設長さまにも原因物を確認して頂きました。
500mlのペットボトルくらいの太さと長さと言えますでしょうか、便器内部に入ってから膨らみますので水の通り道全体を塞いでいました。
残念な事ですが、高齢者住宅でのトイレ詰まりで、水位が全く下がらないような詰まりのほとんどはこういった製品が流れてしまったことが原因である場合が多いです。
立ち座りの際に、気づかないうちに落としてしまったり、付けているのを忘れてそのまま座ってしまったり、といった不注意から起きてしまうトラブルです。
トイレを使用するご本人が注意するのが一番なのですが、それが難しい場合は、介助される方が毎回チェックするという方法でしか対策しようがありません…
同じような詰まりを再び経験されないよう、気を付けながら使用して頂きたいと思いながら、トイレを元通りに組み立て直して詰まり修理完了です!
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