トイレを交換した方がいいのかどうか 見て欲しい | 江別市 東野幌本町 | 洋式トイレ交換工事
今回は、戸建住宅のトイレの本体交換についてのご相談について、INAX製カスカディーナトイレからフチレストイレへの交換事例をご紹介します。
トイレを交換した方がいいのかどうか 見て欲しい | 江別市 東野幌本町 |
東野幌本町のお客様からトイレの本体交換について、ご相談とお見積り希望のお電話を頂きました。
詳しく状況についてお聞きすると、トイレのタンク内の水が便器の方へとチョロチョロと漏れてしまうようになったそうで、修理をお願いしようと、とある水道修理業者さんに見に来てもらったそうでした。
すると、トイレを見るなり「修理はできないトイレなので、新しいトイレに交換するしかない」と説明されたとのことで、トイレ交換の見積りも出してもらったそうですが、あまりにも強引な印象があったようで、その場で即決はせずにその業者さんには帰ってもらったそうでした。
そのあとに、当店にご相談のお電話をして下さったという経緯のようでした。
他社の出したトイレ本体交換という結論が妥当なのかどうか、本当にトイレ本体の交換が必要ならどれくらいの費用になるのかについて、お話がしたいというご希望でした。
まずは、トイレの水漏れの状態と、修理が本当に不可能なのか、見させて頂いて、詳しいお話をさせて頂こうと思いましたので、ご都合をお聞きしてお客様宅にお伺いすることにしました。
カスカディーナでした
お客様にご案内頂き、トイレを拝見しました。
特徴的な丸みを帯びたタンクと、角ばった便器先端部、
便器の後ろ側に伸びる排水ルート、
この特徴的なトイレは、カスカディーナというシリーズに属するトイレです。
製造していたのは伊奈製陶所というメーカーで、イナ(ina)というロゴが記載されています。
伊奈製陶所は、その後イナックス(INAX)に社名が変わり、現在はグループ統合されてリクシル(LIXIL)というグループに属するINAXとなっていますね。
ちなみに余談ですが、現在のトートー(TOTO)というメーカーは、社名変更前は東洋陶器という名称でしたね。
このカスカディーナというシリーズは、1974年に販売が開始され、当時は大変人気がある商品だったそうで、いくつかのモデルチェンジを経ながら1999年頃まで20年もの長い期間販売され続けていました。
廃番となってからさらに20年経っていますので、修理用の純正部品などの製造も終わってしまっています。
タンク内のボールタップやフロート玉といった部品であれば、他社製の汎用品で代用することも可能な場合がありますが、その他の部位に不具合が起きた場合は、互換性がない部品の修理は難しいです。
このあたりの情報は、水道修理に携わる仕事をしている人間であれば、研修の段階で学ぶ基礎知識なので、お客様宅でこの形状のトイレを見た瞬間に、おおよその築年数や使用年数までが推察できてしまいます。
しかし、お客様にとっては、よほどトイレに興味がない限りは、知りえない情報でしょうし、修理を希望されるお客様にはしっかりとした説明が必要だと私は思います。
私の前に依頼されて訪問した他社の方が、前置きもなく突然、修理は不可能だから本体交換でしか解決できないというお話をいきなりしたのであれば、お客様をびっくりさせてしまい、強引な営業だと思われてしまうのは当然のことだと思います。
さて、今回タンク内の水が便器へと常に漏れ続けてしまうというトラブルについては、タンク内のボールタップという部品の経年劣化によるものでしたので、汎用品でもよろしければ部品交換という方法で水漏れ修理は可能でした。
今までに一度も交換修理をされたことがないようでしたので、ボールタップと同様に重要な部品であるフロート玉についても一緒に交換しておいた方がより安心してお使い頂けるという点もお話させて頂きました。
ここまでのお話を聞いた上で、どのように修理をしたいかお客様のご希望をお聞きしました。
部品交換か本体交換か
今回のトラブルに限っては、部品交換修理により解決することは一応は可能です。
【限っては】や【一応は】という表現をしたのには訳があります。
既に20年30年と現役で頑張ってきたトイレですので、今回水漏れを起こした部品だけ劣化してトラブルを起こし、他の部品はピンピンしている、ということはあまり考えられません。
他の部品も同じ年数経過していますので、差はあれどそれぞれ限界に向かって行っていると言っていいと思います。
今回修理をしない他の所は、今後何かしらの不具合の原因となります。
使用年数から考えると、いつ他の不具合が起こってもおかしくはありません。
そして、他の部位の修理部品の供給は既に終わってしまっていますので、その時は必然的に本体を交換する選択肢に絞られてしまいます。
いずれこの先、本体交換が必要になるであろう状態のトイレに対して、今の段階で部分的な部品交換修理を行うか、行わないかの選択がお客様のお立場になります。
この選択については、お客様とそのご家族が置かれている状況によって様々な考え方がありますので、私たち修理業者側がどちらか一方を強く勧めたり、決めつけることは勝手な行動だと私は思います。
カスカディーナのトイレだからといって、何でもかんでも本体交換をしなければいけないということはなく、お客様の状況に合わせてどのようにしていきたいかを考えて、お客様ご自身やご家族のみなさんで決めて頂きたいです。
この先、今お住まいの家にどれくらい長く生活されるご予定なのか…
その建物で生活するご家族の人数は、今後増えるのか、減るのか…
今後、家を売却する可能性やご予定があったりするのかどうか…
水まわりのリフォームを考えていたりするのかどうか…
と、色々な事情・状況がお客様それぞれにあるはずです。
だからと言って、お客様の個人的な事情を詳しく根掘り葉掘りお聞きしようとは思っていませんし、打ち明けて頂く必要もありません。
しかし、こういった例を挙げてこちらからお話することで、お客様の立場で、今後どうするのが一番良い方法か、を自ら考えて頂くきっかけにはなります。
お客様の多くは、今起きているトラブルに対しての修理をどうするかで悩んでおいでですが、この先5年後、10年後、20年後のことまでは考えておられないと思います。
例えば、建物を売却するようなご予定があるのであれば、わざわざお金をかけてトイレを新品にする必要はないのかも知れませんから、部品交換修理で一先ず今起きている水漏れトラブルだけ解決して様子を見るのも一つの方法だと思います。
しかし、短い期間だとしてもトラブルなく安心して使いたいという考えの方もいらっしゃるかも知れません。
また、リフォームなどの計画もなく、それでも今後も長く住み続けるご予定なのであれば、長年使用していて今後色々な不具合が起こる可能性の高い状態のトイレに対して、部分的な修理を行う事にどれくらいのメリットがあるのか…判断する必要も出てくると思います。
少し考えておられましたが、今回のお客様は、今後もこちらの建物で長く生活していくご予定で、部分的な修理に費用をかけるのはやめて、この機会に新しいトイレに本体交換したいという結論に至ったようで、トイレ本体交換の内容でお見積りをすることに決まりました。
トイレ本体を交換するとなると、どのようなトイレにするか色々な種類ある中からトイレを選ぶことになるのですが、カスカディーナには特有の問題がありまして…
カスカディーナ特有の排水位置
上の方にも載せましたこの写真、
カスカディーナ便器と排水管との接続位置は便器の真後ろにあります。
新築時にカスカディーナが設置されている建物では、トイレの奥の壁から120mm手前の位置に排水管の中心が来るように元々配管されています。
しかし、カスカディーナ以外のトイレの排水接続位置は、奥の壁から200mm以上離れた位置の排水管に接続するように作られています。
カスカディーナのみ唯一の規格の元に造られていたということですね。
従って、現在入手可能な床排水式の便器を持ってきて、この建物のトイレに設置しようとすると、排水位置が壁に近すぎて、便器を奥の壁にめり込ませない限り設置できないという事になってしまいます。
根本的にこの問題を解決するためには、トイレの床下に潜って行って、排水管を切って曲げて、立ち上がりの位置を壁から離れた位置に変更するという方法があります。
この方法を行った施工事例は過去に紹介しておりますので、この記事を読んだ後にでも、お時間のある時にでも、参考にされてください。
→ トイレを新しくしたい | 江別市 あさひが丘 | 排水位置変更 CF仕上げ 便器交換工事
しかしやはり、床下作業で排水管の位置を変更したり床に新しく穴を開けたりするのは大変な作業なので、費用がどうしても発生してしまいます。
その問題を解決するために、排水位置を変更することなく便器と排水管を接続するための、排水ソケットという部材があります。INAXさんが造ってくれています。
勝手に画像を添付するのはいけないかも知れないので、どんなものか見てみたい方は【 CF-ZA10(120)】で検索してみて下さい。
(これは、今回使用した排水ソケットの型番です。設置したい便器のシリーズによって使用する排水ソケットの型番は変わります。)
床の上で、120mmの位置にある排水管の口の部分に排水ソケットを設置することで、便器とソケットの接続位置を200mmの位置にずらすことが可能になるので、200mm排水接続用の便器が設置可能になります。
この排水ソケットが対応可能な便器のみ設置が可能になりますので、例えば別のメーカーの便器をこの排水ソケットを使って120mmの排水位置に設置するといったことはできません…
従って、排水ソケットを使用してトイレ交換を行う場合は、必然的にINAX製のトイレのラインナップから選ぶことになり、別のメーカーのトイレに交換したい場合は床下から排水位置の変更を行う必要があるという事になりますね。
今回のお客様は、排水位置はそのままで排水ソケットを使用してINAX製のトイレにて交換を希望され、便器鉢内のお掃除が楽ちんなフチレストイレのシリーズを選ばれました。
必要な部材とトイレを手配して、後日本体交換工事を行う事に決まりました。
洋式トイレ交換工事
作業の内容は他の記事でも同じような内容になっていますので、さらっとご紹介しますよ~
既存のタンク・便座・便器を解体して屋外に運び出します。
床や壁のお掃除をして、乾燥させている間に新しいトイレの梱包を剥がしてきます。
だいたいここまでで1時間くらいです。
既存の排水管に排水ソケットを接続して、新しい便器をソケットに接続。
床面に便器をボルトで固定します。
あとは、便器の上にタンクとご希望の便座を取り付けます。
通水して何度かトイレを流し、不具合や漏水がないことを確認して完成です。
ここまでで2時間~2時間半ほどですね。
このあと、梱包資材や工具などの片づけ、お掃除、お客様へのご説明や書類のお渡しもあるので、標準のトイレ本体交換工事はおよそ3時間位見て頂ければと思います。
今回のお客様は基本機能タイプのグレードの温水洗浄便座をご希望でした。
便器とタンクと便座がそれぞれ別々になっているこのようなトイレは、組み合わせトイレと呼ばれていて、便座の部分は好きな物を選んで取り付けることが可能です。
例えば、おしりを洗浄する機能はいらないけれど座面は温かくしたいという場合は暖房便座、おしりも洗浄しないし便座カバーをつけるから温かくならなくていいという場合は普通便座、といった便座の取り付けももちろん可能です。
温水洗浄便座のグレードも、基本機能だけのものもあれば、リモコンが壁に付いてトイレの両サイドに操作パネルがないスッキリとした温水便座もありますし、リモコン操作で便座の開閉や便器の洗浄を行えたり、その他いろいろな機能が搭載された高機能タイプもあります。
温水洗浄便座の機能や種類は本当に沢山ありますので、欲しい機能やご予算に合わせて選んで頂いております。
選び方がわからない場合には、色々な機能についてのご説明をしつつ、何が必要で何が不要かのご要望をお聞きした上でピックアップしてご紹介致しますので、遠慮なくご相談頂ければと思います。
こちらもご参照ください
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