札幌市 豊平区 西岡 トイレの詰まり 修理
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今回は、築１５年程の戸建住宅にて詰まりトラブル、屋外排水の高圧洗浄作業の事例をご紹介します。
札幌市 豊平区 西岡 トイレの詰まり 修理
豊平区のお客様からトイレの流れが悪く、直らないので見て欲しいとお電話を頂きました。
お客様宅にお伺いして詳しくお話しをお聞きしました。
一週間くらい前からトイレが流れない状態になり、お困りだったそうでした。
水を流すと便器内の水が溢れそうになり、そのまま見ていると少しずつ水位が下がっていき、元の状態に戻るといった流れ方でした。
水が引いていくので大きい方はしないようにして様子を見てこられた、とのことでしたが、このお宅にはトイレは一台のみのようでしたし、ご家族も多いようでしたので、小さい方だけで我慢されるのは大変だったでしょう。
ここまでお客様のお話しと、トイレの流れ方を見て、詰まりの原因がおおよそ思い浮かんではいました。
本来流してはいけないもので水に溶けない何かしらの異物が便器の内部にある可能性、またはトイレは直接詰まっておらず、床下や屋外などの排水管で詰まりが起きている可能性です。
便器の内部に何があるかはすぐにはわかりませんので、まずは屋外へ出て排水管が詰まっていないかどうかを先に調べることにしました。
排水マスの点検
屋外へ出て、トイレの付近に一つ排水マスを発見し、フタを開けてみると、
開けてすぐの所に水面が…
これは詰まっています！
正常な状態は（最後に写真を載せますが）内部に汚物や排水がなく、底面が見える状態です。
トイレの排水マスから下流側（道路へ近い方）の排水マスもフタを開けると、
（同じような写真になっちゃいましたが、別の排水マスです）
こちらも同じ状態でした。
こちらの建物では道路から一番遠い場所にキッチンがあり、そこから屋外の排水がスタートして、続いてお風呂や洗面所とトイレの排水が合流し、数回曲がって道路へ向かって配管されているようでした。
上流側のキッチンの排水マスも同様に排水で満たされていましたので、家中の全ての排水が敷地の外へ出られずに土中の排水管内に溜まってしまっている状態でした。
戸建住宅の場合、最終マス（敷地内の排水経路で最も下流にある排水マス）が道路に近い所にあるはずなので、お庭の中を探していると土に埋まっている大きなマンホールを見つけました。
大きいコンクリ製のフタを開けると、
上流ほど排水は溜まっていませんでしたが、こちらは何やら茶色い塊が居座っていました。
フタをどけて、茶色い塊を取り出すと
植物の根っこと土の集合体でした。
本来、排水管や排水マスの内部にはあってはならないものです。
今回の詰まりは、最終マス周辺の植物の根っこが、コンクリ製のマス内に侵入し、トイレや生活の排水から栄養をどんどん吸収してわんさか成長してしまったことにより、上流の排水の入り口を完全に塞いでしまったことが原因の発端でした。
根っこ詰まりの除去作業
まずは最終マス内の根っこを手作業で除去していきました。
うつ伏せになってマスの中に片腕を伸ばして、手の届く範囲の根っこを引っ張り剥がしていきました。
散水栓から水を使わせて頂いて、マス内を洗い流すと…
しかし、根っこを除去しながら気になったことがありました。排水がドーっと流れて来ないんです。
根っこの塊が無くなれば一気に流れて来ると思い身構えながら除去していたのですが…
来ないということは、土中に埋まっている排水管内にまだ詰まりの原因が残っているということになります。
かといって目では直接見ることができませんし、手も届かず、スマホで写真を撮っても見ましたがよく見えませんでした。
こんな時は高圧洗浄機の出番です
大きな排水マスであれば腕や上半身を入れて内部を清掃できますが、土の中１ｍ程下の排水管の内部は手作業では不可能です。
金属製のワイヤーを入れて詰まりを取る方法もありますが、詰まりの規模によっては時間がかかりますし、有効かどうか確実ではありません。
今回はお客様とも相談をして、高圧洗浄作業を行うことになりました。
高圧洗浄機という機械により高圧力の水を噴射する事ができる洗浄ホースで排水管内を行ったり来たりさせることによって、詰まりの原因物を水の力で細かく粉砕しながら洗い流す方法です。
洗浄ホースをセッティングして、
玄関横の散水栓付近に高圧洗浄機を配置して電源と水道と接続して洗浄作業開始です。
恐らく、根っこによる通行止めにより、固形物（排泄物やトイレットペーパー）が数日分～長期間分、大渋滞・圧迫密集していると想定されます。
最終マスとその一つ手前の排水マスの間の排水管に洗浄ホースを入れて洗浄を開始すると、数分も経たずに溜まっていた排水が一気に流れていきました！
最終マスで確認すると、やはり、想像していた物が最終マスをずんずん通過していきました。
どれくらい前から溜まっていたのかはわかりませんが、一番上流であるキッチンの排水管の方にまで他の排水が逆流して溜まっていましたので、水が抜けた後の排水マスの壁面には色々付着物が…
詰まり箇所から上流側の排水管・排水マス内はじっくり時間をかけて…
洗浄作業完了です！
お待たせしました、これが正常な状態です。
戸建住宅での注意点
ご自分の自宅にある最終マスのフタを開けたことがある方は、なかなかいらっしゃらないのではないかと思います。
どこにあるのかわからない方の方が多いのではないでしょうか…
管理会社などが管理している集合住宅では、１～２年毎に建物の排水管の洗浄を定期的に行われます。
しかし戸建住宅の場合は、管理するのはお住まいになる方、ご自身です。
建物間取りや立地状況、家族構成などによっても異なりますが、排水管の清掃は、一般的には７～１０年に一度のペースでされた方が良いと言われています。
また、排水管に異常がないかどうかの点検は、毎年行って頂きたいことです。余程でない限りご自身でできます。
定期的な清掃や排水管に異常がないかどうかの点検は、大きなトラブルや突然のトラブルを未然に防ぐためにとても大事なことなのですが、そのやり方・必要性をご存じない方は多く、詰まりトラブルに遭われてしまいます。
管理の仕方をご存じの方は、プロを呼んで作業すること自体がなく、私たちと出会う機会があまりないのかも知れませんね。
私たちはお伺いして詰まり除去の作業をするだけでなく、今後どのようなことに気を付けたらよいか、ご自身やご家族皆さんでできそうな事・難しそうな事などを確認したり、実演したり、一緒に見たりしながらお話しをしています。
まずご自分で管理するために必要なことを知って頂き、ご自分たちでできそうか・できなそうかを判断してもらっています。
ご自分でできないことをお任せ頂くためのアリー便利サービスですから。
また、こういった事例をご紹介しているのは、まだトラブルに遭われていない方やトラブルの症状が気になっていらっしゃる方に向けてです。
様々なトラブルについて、それぞれの注意点や必要なことを知って頂くためです。
一度トラブルを経験された方も、年数が経つと忘れてしまいがちなので、これを見て思い出して頂きたいです。普段、何気なく使用している水が突然使えなくなる不便さ…
私たちの施工事例のご紹介が、見て頂いた方のお役に少しでもなれれば幸いです。
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