突然 トイレ で 水が 出て すぐ止まる | 江別市 上江別 | タンク内の部品交換修理
今回は、築17年程の戸建住宅、トイレで起きた不具合トラブルについて、タンク内部の部品交換による修理の事例をご紹介します。
突然 トイレ で 水が 出て すぐ止まる | 江別市 上江別 | タンク内の部品交換修理
江別市のお客様からトイレの不具合についてご相談を頂きました。
誰も使用していない時も、夜間も、突然トイレの水が出ることがあり、すぐに水は止まるそうですが、頻繁に起きるので怖いというお話でした。
電話でのお話だけでは詳細がわかりませんでしたので、実際に症状を見させて頂くことにしました。
INAX製のトイレですね。
お客様宅に到着してお話をしていた約5分ほどの間に、2回症状を確認できました。
触っていないのに突然、トイレの手洗から水が出て、数秒間水が出続け、ピタッと止まりました。
2~3分間ごとにトイレの水が出たり止まったりを繰り返しているわけですね。
水道代ではなく、お化けじゃないかと怖がっておいででしたが、この症状にはしっかりとした原因があります。
原因はタンクの中にあります!
まずは安心して頂くため、一体、何が起きているのか先にご説明させて頂きました。
トイレのタンクは、次にトイレを流す時に必要となる水をあらかじめ溜めておく場所です。
トイレを流した時に、タンクの中やタンクの上の手洗いから水が出てくるのは、次に使用するための水を水道から補充しているから、ということになります。
今回のような不具合は、何らかの原因により、タンクの中に溜めた水が時間の経過とともに少しずつ減ってしまう状態にある時に起こるトラブルです。
タンクの中の水が減っていってしまう原因を詳しく調べます!
まずは止水栓で水を止め、タンクのフタを外して中をチェックします。
このようにタンクの中には主に3つの大事な部品が設置されています。
このタンクにおいて左側に付いている白色と青色の部品は、水道からの水を補充をするか・止めるかを切り替える役割のボールタップという部品で、タンクのメーカーであるINAX製ではないものが付いていましたので、過去に一度部品交換をした経験があるということがわかります。
今までの修理歴をお聞きすると5年ほど前に水漏れトラブルに遭い、その時に別の業者さんにボールタップを交換してもらったそうでした。
次に右側に付いているのは、トイレを流したい時に回すことになる、あのタンクレバーですね。
そして、真ん中にあるのが排水弁(もしくはサイフォン管)と呼ばれる部品で、タンクの底面にある穴の部分に付いています。
今回は、この排水弁に問題があることがわかりましたが、このままでは原因箇所を見にくいですし、修理をするためには排水弁自体を取り外して新しい物に交換する必要がありますので、お客様に作業内容と料金をご説明して、ご了承頂き、排水弁を取り出すことにしました。
タンクを外します
排水弁を交換するため、タンクを一度取り外して、
作業スペースを確保した廊下に移動します。
タンクの内外を貫通している排水弁は、底面の外側から外す必要があります。
この年代のINAX製の排水弁はこのような形をしています。
下の方のネジになっている部分はタンクの外側、それよりも上の部分はタンクの内側にあります。
タンク内の水を便器へと流すための「通り道」であり、黒い球状のゴム玉が出口部分を塞いだり開いたりすることで、水を溜めたり流したりを行っています。
今回の不具合の原因は、赤い丸を付けた部分にあります。
もっと近くで見てみます。
土台となる部分にパイプが挿しこまれ、飲み込み部には灰色の接着材が塗られているのですが、接着部の上の所でパイプが折れていて、皮一枚でなんとかつながっているような状態になっていました。
この土台部分はタンク底面の内側にあたる位置にあるので、普段はタンク内の水の中です。
このパイプの亀裂から、タンクに溜めた水が少しずつ抜けてしまっていたという事ですね。
抜けた水は便器へと流れますので、トイレの床が濡れたりはしませんが、ほぼ常に水が漏れ続けているという訳ですので、水道代に直結する水漏れです。
なぜ折れた?
排水弁のパイプが根元で折れてしまうこのトラブルは、この年代のINAX製タンクにおいて、多く起きているようで、修理のご依頼としても度々頂く内容です。
手で直接触ったりする事なく、水の中に沈んだ塩化ビニールのパイプが、ある日突然折れる!という事態は、普通に考えると起きにくい事だと思いますが、実際に沢山の方がトラブルに遭っています。
他のメーカーのトイレや、他の年代のINAX製のトイレタンクでは、ほとんど起きていない事例のようです。
ここからは私個人の勝手な推測ではありますが、パイプが折れてしまうと思われる原因をご紹介したいと思います。
トイレを使用していない時、黒いゴム玉は排水弁の土台部分に密着しています。
周りは水で満たされています。
レバーを回してトイレを流すと、赤い矢印で示したように、ゴム玉が上に引っ張られて勢いよく浮き上がります。
浮いたゴム玉がどこかに行ってしまわないように、ゴム玉の上部に白い樹脂製のガイドが設けられていて、排水弁のパイプに沿ってゴム玉を上下させるようになっています。
こちらがゴム玉が上がった状態で、開いた出口からタンク内の水が便器へと流れて行きます。
ゴム玉はそのまま上に上がって行って、パイプからガイドが抜けてしまうと戻って来れないので、パイプの上の方にストッパーが設けられていて、ガイドがストッパーに当たって止まるようになっています。
しかし、このゴム玉は勢いよく上に浮き上がるので、ストッパーとガイドが衝突する際に、下から上方向にかなりの負担がかかるのだと思われます。
「ストッパーが破損する」といった事例に出会ったことはありませんし、「パイプの根元で折れてしまう」事例では、どの事例でも同じ場所で同じように折れていることから、先述の衝突の負担が一番かかっているがパイプの根元なのだと考えられます。
折れた部分を接着材で止めたとしても、また耐え切れずに折れてしまいます。
そして残念な事に、このトラブルが起こる排水弁は、他のトイレの排水弁とはサイズが異なるため、このタンクに合うサイズでの排水弁のみでしか交換修理ができません。
トラブルに遭われたお客様のトイレの使用年数を平均すると、10年前後の使用で起こるトラブルのようですね。
5年かそこらで遭われた早い方もいらっしゃいますし、今回のお客様のように17年目で遭われたかたもいらっしゃいますので、あくまで平均です。
トイレを一回流す度に、毎回この衝撃がパイプの根元に負担を与えている・・・ということは、一日4回使用すると仮定すると、一か月に120回、一年で1440回、10年で14400回にもなりますから、使用頻度が多い場合は早まるのもわかりますね。
交換修理しました
今回は、このタンク用の新しい排水弁に交換する修理を行うことになりました。
タンクの中から排水弁を貫通させて、タンクの外から排水弁を固定して、タンクを元に戻して通水。
溜まった水が抜けることなく、正常に戻りました!
交換した排水弁も、10年前後で同様に折れてしまう可能性があります。
こういったトラブルの起きない、新しいトイレにリフォームする方法を選ばれるお客様もいらっしゃいますし、劣化した部品を交換しながら同じトイレを長く使用されるお客様もいらっしゃいます。
ビール瓶などは入れない方がいいですよ
話の流れが一気に変わりますが、トイレのタンクの中にビール瓶やペットボトルを入れている方、よくお会いするのですが、出した方がいいですよ?
水の入った瓶やボトルをタンクの中に入れることで、タンクの中の水量を減らし、トイレに流れる水を少なくさせ、水道代を節約!という目的で入れていらっしゃるかと思いますが、節水により得られるメリットよりもトラブルに遭うデメリットの方が大きいからおすすめしていません。
①トイレが詰まりやすくなります
便器を洗い流すために必要な水の量は、便器の形状に応じて決められていて、タンク内の水量はその量に設定されています。
その水を減らしてしまうと、トイレットペーパーや排泄物を押し流す勢いが弱まってしまい、トイレが詰まりやすくなってしまう、という訳です。
②不具合が起きやすくなります
タンクの中で瓶などが倒れて、排水弁のパイプが折れてしまったお客様が過去にいらっしゃいました。
また、レバーとゴム玉をつなぐ鎖に瓶が引っかかり、水が流れっぱなしになったり、水を流せなくなったり、鎖が切れてしまったり、ボールタップの動きを邪魔してしまったり・・・などなど様々な不具合の原因となります。
③節水と言ってもわずかです
トイレの水を1Lや2L減らすことで、水道代がどれくらい安くなりますか?
13Lのトイレから、5Lのトイレへリフォームすることで、4人家族想定で年間約13000円の節約になると言われていますが、それは8L減らしての話です。
単純計算で、13000円÷8=1625円/年が1L節水しての概算ですね。
トイレ詰まりやタンク内の部品の不具合をご自分で修理できる!という方ならば話は別ですが、トラブルが起きた時にご自分で直さずに業者さんに依頼される方は、瓶などを取り出した方がいいですね。
瓶などを入れることによって、本来起こるはずのない不具合まで起きてしまうようになります。
業者さんに依頼する修理代と、節水による節約効果、釣り合わないと思うんですよねぇ。
節水したいのならば
タンクの水量を少なくして水道代を節約したいのであれば、少ない水量で流せるように設計されている新しい便器へと交換する方法がデメリットなく一番お得な方法です。
確かに、最初にトイレを新しい物に交換するとなると、工事費はかかります!しかしそれ以上のお得があります。
例えば、13Lトイレをご使用で水道料金が年間5万円の世帯で比較してみましょうか。
そのまま10年使用した場合・・・5万円×10年=50万円の水道料金です。
一方、13Lトイレから5Lトイレへ交換工事をし、10年使用したとしましょうか。
年間13000円節約できるとして計算すると・・・(5万円-1万3千円)×10年=37万円の水道料金となります。
工事に10万円かけたとしても、トータル出費としては10万円+37万円=47万円ですから、10年比較の場合、工事をした方がトータル出費では50-47=3万円得している結果になりますね。
実際は10年以上使用する訳ですので、その差はさらに大きくなります。
20年計算では、そのままの場合は100万円、工事した場合は84万円ですので、その差は16万円もあります・・・
とにもかくにも、現在の家に長く住まれるご予定の方は、トイレ交換工事は早ければ早い分、お得!という結論でございます。
もちろん、トイレの交換工事のご依頼も沢山頂いており、当店施工の事例もホームページでご紹介しきれていない程です。
節約できる分、便利な機能を追加して快適トイレにアップグレードされるお客様もいらっしゃいますし、出費を極限まで追求してできるだけ安く工事されたいお客様もいらっしゃいますので、お客様のご希望に沿ったトイレの選定も実際の工事も、アリーにドーンとお任せください。
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