トイレのグラグラ 要注意です!
今回は、トイレリフォーム工事やトイレの水漏れ・詰まり修理の際によく見かける不具合と注意すべき問題についてご紹介します。
また、実際の施工事例については、別ページにてご紹介しまいますので、
私たちアリー便利サービスの活動エリアは北海道の札幌市・江別市近郊なのですが、「あぁ、なんだ、うちには関係ないエリアのページかぁ」と帰らずに一度読んでいってください😊
トイレの構造や仕組みは日本国内共通のお話しですので…
対応エリア外の方や、本州や九州など遠方の県の方からも「ブログを見ました、うちのトイレも…」とご相談の電話を頂くことが実際にあります。
厳密には一般地と寒冷地とで多少の違いはありますが、トイレの基本的な構造や施工方法は同じです。
しかし残念ながら、他県まで飛行機に乗ってトイレを修理しに伺う事は致しておりませんので、実際の修理については、それぞれお近くの修理屋さんを探して依頼して頂くしかないのですが…
「トイレのグラつき」については、非常に沢山の方が興味をお持ちのようですので、この記事では、グラグラしている状態ではどんなことが起きているのか、についてご説明させて頂こうと思います。
トイレのグラグラ
突然ですが、いつも何気なく使用しているトイレ、床にしっかり固定されていますか?グラグラしていませんか?
期間限定ではございましたが、ご好評を頂いていたトイレ特価キャンペーンの影響もあり、トイレ関連のご相談やトイレ交換工事をご用命頂く機会が増え、様々なお客様宅のトイレを拝見しています。
実際にトイレをたくさん見ていますと、グラグラしてるトイレに出会う機会が多いなぁ感じています。
何かしら問題や症状が起きてからご相談を受けて訪問しているわけですから当然なのかもしれませんが…
実際にお客様からお聞きする症状の一例としては
・近ごろトイレがつまりやすい気がする
・流れ方が変わったような気がする
・流したあと、少し残る(戻ってくる)時がある
これらの症状は初期症状です。
長年使用していると、ちょっとした変化は気づきにくいものです。
なので、ふと感じた違和感は信じてよいと思います。
前はもっと勢いよく流れていたのに…と感じたらプロによる点検を視野に入れて下さい。
さらに悪化したケースでは
・便器がグラグラする
・普通に使っているのに頻繁につまる
・床の便器周りが水で濡れる、水溜りができる
これらの症状の時は
早めの修理をお勧めします。
私たちがご相談を受けてお伺いして拝見するトイレの中で、トイレ以外にも被害が及んでしまっているようなトラブルに直結している症状が便器のグラつきと水漏れです。
「便器のまわりに水溜まりができる」、温水便座や水道管の方からの水漏れの場合でも同じような水溜りが発生しますが、他に水漏れ箇所がなく、床と便器の隙間から直接漏れてくる場合は要注意です!
グラグラが起きているトイレの特徴
設置から15年とか20年以上経つトイレで、下の写真の赤い丸部分のような、
便器の左右に大小4箇所(2箇所の便器もあります)のタマゴ型のキャップはありませんか?
こういった床への固定がされているトイレでグラグラはよく見うけられます。
キャップを回して外すと固定するためのボルトとナットがあるのですが、グラグラしている便器はこの周辺がサビているケースがほとんどです。
便器のグラつきの確認は、私たちのような専門の業者でなくても、お客様ご自身ですることができます。
念の為、水抜栓や止水栓で水を止めてから、便器の横のタマゴ型のキャップを半時計まわりに回して外して見ましょう。
簡単に外れて銀色のボルトやナットが見えたら正常ですが、キャップがなかなか外れなかったり、外れたら内部が赤茶色のサビの塊になっていた…なんてことも。
ついでに(手袋などをして)便器の手前の方を両手でつかんで、上にそーっと少し持ち上げようとしてみてください、床から浮くか浮かないかを見ます。
便器が少し浮いて隙間が大きくなるようであれば、要注意です。
床への固定が緩んでいる、そして排水管との接続に隙間ができていることになります。
キャップで隠れていたボルトやナットがサビでボロボロになって、触っただけで崩れてしまう状態だったら、こちらも早めの修理をお勧めします。
もし今あなたが、ご自宅でこの記事を読んでいらっしゃるのであれば、トイレに行って確認してみてください。
ボルトやナット周辺のサビが進行した場合は、その部分が崩れてしまって、床に便器が固定できていない状態、つまり何かの拍子で動いて外れてしまう状態ということになります。
それだけでなく、サビついたナットやボルトは簡単には外せません。
ナットが外しにくい場合、今の便器を処分して新しい便器に交換するような状況ならば、陶器の便器を叩き割ってボルトやナットを取り外せば済みます。
しかし、便器を交換せずに、外したあと再利用して元に戻したい状況の時には、陶器を割ったり傷つけたりしないように気を配りながらボルトやナットだけを切断するか、破壊するかしなければ便器を外す事ができません。
こういった時に役立つ、「ナットブレーカー」という道具があります。
ご自分で外そうとされている方で、サビサビで外れなくて、どうにもならなくてお困りの方のためにご紹介しましたので、よければ見てみてください、トイレのナットであれば、このサイズのナットブレーカーで事足ります。
慎重に作業を行っても、陶器に傷がついてしまったりヒビが入ってしまう可能性は少なからずあります。
このボルトやナットはステンレス製が多いのですが、純100%のステンレスではない場合があります。
別の金属が混じっていたり、ステンレスではない場合はサビることがあります。
金属は酸化によりサビて腐食していきますが、濡れたり乾いたりすることにより、進行は早くなります。
雨さらしの金属は腐食が早いですよね…
例えば、掃除の時に濡れてしまってそのままになっていたり、トイレが詰まって溢れた時に濡れてしまったり、小さい方をした時に垂れたりかかったりしてしまって濡れたり、結露により濡れてしまったりと、色々な状況が考えられますが、トイレを流した時の排水の一部が漏れてきて濡れてしまう場合もあります。
トイレの排水が漏れる?
排水が漏れる?と疑問に思う方もいらっしゃるかも知れません。
設置されて年数の経っていない新しいトイレであれば排水が漏れることはまずありません。
経年の劣化により便器と排水管の接続部分に漏れる可能性が生じます。
便器の出口と排水管の入口には隙間があります。
一般的な便器は陶器で作られていて、出口部分も陶器です。
排水管は灰色の塩化ビニールがほとんどです。
素材が異なる筒状の物同士をつなげるのですから、密着させても隙間はどうしてもできてしまいます。
隙間があっては漏れてしまいますから、その隙間を埋めるために、パテと呼ばれる粘着性のある粘土のようなものを陶器と塩化ビニールの間に挟んで圧迫しています。いわゆるパッキンの役割ですね。
このパテは、「Pシール」や「ガスケット」といった名称で呼ばれています。
しかし、このパテも形あるものですから、長い年月で劣化していきます、消耗品です。
粘着性は無くなり、固くなっていき、人間の重みで何千回何万回と押しつぶされて、圧迫により薄く平たくなります。
すると隙間が生じて、トイレを流した時に、そこからトイレの排水が少し漏れます。
この便器と排水管との接続部分を圧迫固定するために、先述のボルトとナットが接続部の両側に存在します。
パテが劣化して排水が漏れるようになると、その周辺が濡れて、ボルトやナットがサビてしまうようです。
このように、トイレグラグラの一番の原因は、ボルトとナット、パテ、そして床下排水管と便器の接続部分の土台となる「床フランジ」が経年によって劣化するからです。
床フランジは床下の排水管の内部に挿しこんで床に固定する部材で、床フランジの上に便器の出口側を載せて接続します。
便器やタンクに問題はなく、床フランジ部の劣化によるトラブルであれば、床フランジセットを新しくすれば、今まで通り問題なくトイレを使用することができます。
床フランジは、床下排水管の太さや種類に応じて種類がありますが、様々な排水管の種類や太さに対応できるように、まとめてセットにしてくれている便利なフランジセットも市販されているのでご紹介すると、こちら
ご自身で床フランジを交換されたい方は、この床フランジを購入すれば、サイズが合わなかった…といった失敗はしませんし、パテ1つと、ボルトとナット2組、床への固定ビス4本も一緒に付いてきますので、これ一つで全て揃います!
ただし、床フランジを交換するためには、一度便器を取り外す必要があります。
便器を床から外して移動するためには、上に載っているタンクや便座を先に外した方が、というより先に外しておかないと便器を外しにくいです。
トイレをほとんど取り外し、フランジを交換後に再度組み戻すというこの作業を「便器脱着作業」といいます。
ご自分で便器脱着作業は難しい!という方で、札幌・江別近郊にお住まいの方は、私たちアリー便利サービスにご相談下さい。
床フランジの手配ごと全てお任せ頂くこともできますし、この床フランジをご自分で購入されて、それを使った交換作業を私たちにご依頼頂いても承っております。
その他の地域にお住まいの方は、それぞれの地域の修理屋さんに交換を相談してみてくださいね。
できれば経験したくない排水の漏れ
「トイレを流した時の排水が漏れてくる」とちょっと恐い表現をしてしまいましたが、実際に起こってしまっている事例ですし、知って頂くために、漏れたままにしておくとその後どうなるかまでお話しておきますね。
・隙間が大きくなると…漏れ出る排水の量が増え、床の上に排水が広がって便器と床の間から染み出てきます。
・隙間が出来たことにより、さらに便器が浮いたりグラグラしたりします。
・床がフローリングなどの木製の場合は排水が染み込んで染みになります。
・フローリングでも、そうでなくても、その下の床板が濡れて腐っていきます。
・床が腐ってくると床が柔らかくなり、便器やタンク、人の重みで床がへこんでいきます。
・木材には臭いも染みつきます。
・これが2階のトイレだとしたら、下の部屋の天井から排水が垂れてきてしまいます…
気づくのが遅れると、トイレだけでなく、見えない部分や建物自体に被害が及んでしまうので、できれば早めに気づいて事前に対処をして頂きたいのであれこれ書いていますよー。
なるべくなら、皆さんにはこういった悲しいトラブルに遭って欲しくありません。
ちなみに最近のトイレは
新しいトイレは、従来型のトイレと排水接続方法が少し異なりますので、こういったトラブルは起きにくく、または起きなくなりました!
15年、20年前のトイレ(従来型のトイレ)が設置されている方は、年数の経過に伴って今回ご紹介したようなトラブルが起こる可能性が充分にある点を知って頂きたいです。
また、床フランジを交換するためにトイレを全て取り外すのであれば、元々のトイレを組戻さずに、できることならば新しいトイレで組戻した方がはるかにメリットがあるという点も、今ここでご説明せざるを得ません。
新しいトイレはタンクに溜まる水量が大幅に節水になっていますので、トイレを新しくされるのであれば、その節水効果によって安くなる水道料金のメリットを一日でも早くスタートして頂きたいと思います。
便器脱着の作業料金や新しいトイレの商品代などは、新しいトイレに交換してから10年後には元が取れちゃいますからね!
従来型のトイレを使用されていて、グラグラしたり排水漏れを起こしていたら、ほとんどの方が新しいトイレへの交換という選択を選ばれています。
まだグラグラしていなかったり、不具合が出ていない従来型トイレをご使用の方も同様です、早めに新しいトイレに換えることで一番得をするのは実際に水道料金を支払っている皆さんです。
交換した場合としなかった場合で、この先10年間の水道料金に10万円以上差が出るわけですから。
できるだけコストを抑えて新しいトイレにしたい方も、アリー便利サービスにぜひご相談ください!
このあたりのお話、トイレの節水効果については、人気の記事が別にございますので、参考にしてみてくださ~い!
→ トイレの水量 と 節水効果 | 迷っている方にぜひ読んで頂きたいです!
→ 札幌・江別でトイレを新しくしたい ! そのお悩み、アリーにお任せ下さい!
→ 江別・札幌で水のトラブル! お店選びで失敗しないためのポイントとは?
そのほか気になる事があれば、小さい事でもお気軽にご相談ください。
こちらもご参照ください
札幌 江別 の水漏れ つまり 水道トラブルは
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