札幌市 白石区 菊水上町 屋外 散水栓 蛇口が取れた 不具合の修理
今回は春先によく見かけるトラブル、戸建住宅の屋外散水栓の修理の事例をご紹介します。
札幌市 白石区 菊水上町 屋外 散水栓 蛇口が取れた 不具合の修理
白石区のお客様から散水栓の修理についてのお問い合わせをメールで頂きました。
屋外の蛇口が取れてしまったというお話しで、どれくらいの修理費用がかかるかのお問い合わせでした。
写真を送って頂ければ詳しいお見積りが可能なのですが、写真を撮って送るという作業がなかなか難しいという事でしたので、こちらから過去の施行写真をいくつかお送りして一番近い状況を選んで頂きました。
概算のお見積りをご提示後、修理のご依頼を頂きましたので、さっそくお伺いしました。
蛇口が取れるとはどんな状況か
こちらが現場の状況でした。
水抜栓の横から立ち上がるパイプと、
取れてしまった蛇口や継手と呼ばれる接続部品ですね。
このトラブルは春先に実によく見られます。
継手部分がパイプから抜けてしまっていて、そのまま刺し戻して通水しても水圧ですぐにまた抜けてしまいます。
トラブルの原因とは
このトラブルのほとんどは、冬季の水抜きが不十分で凍結してしまった場合に発生しやすくなります。
パイプや蛇口の内部に水が残った状態で凍結すると、水が氷になる過程で体積が増えます。
蛇口が閉められていて密閉されていると、逃げ場のなくなった圧力がパイプや継手部分にかかり、変形や破損が起こります。
こちらの散水栓では変形した状態で何とか持ちこたえていたのでしょうけれども、ついに水圧に耐えきれなくなって抜けてしまったという訳ですね。
恐らく水圧に負けて蛇口と継手の部分が吹き飛んで、水柱が立ったと思います。
春先に住宅街を車で走っていて、庭先の散水栓から水柱が立っていたという状況を今までに何回か見かけたことがあります。
車を止めて、呼び鈴を押して状況を知らせようとしてもお留守だったりします。
仕方が無いのでメモを残して、水抜栓で水落としをして止めて差し上げる程度しか出来ませんでしたが、水が吹き出して道路まで広がってしまっているという状況はびっくりする光景です。
この立ち上がりパイプはステンレス製で、鉄管などと比べて厚さが薄く、素材としても柔らかい物なので、内圧で膨らんでしまいます。
変形してしまっている部分は再利用できませんので、無事な所を選んでステンレス管を少し切断して、そこに新しい継手を使って組み戻すという修理になります。
修理開始！
蛇口はまだ使えそうなので再利用することになり、継手から蛇口を取り外しました。
今回は砲金のジョイント継手を使用して組戻し。
元々使用されていた蛇口を継手に取り付けます。
このままだと砲金の金色が非常に目立つので、銀色のペンキで塗装して…
修理完了です。
屋外散水栓の注意点
こちらの水抜栓は、操作して水落しをしてみても、水は止まるのですが水が落ちていかない状態でした。
この状態では今後毎年、冬の度に凍結の恐れがあり、しっかりと水落しできるように修理をしなければ同じことがまたいずれ起こります。
今回ご紹介したトラブルは毎年きちんと水を落とすことで回避することができます。
水抜栓が水を落とせなくなった場合、水抜栓内のパッキンやピストンという部品が原因である場合と、水抜栓の本体が原因である場合とがあります。
部品を調整や交換してみても改善されない場合、本体が原因となりますので本体交換が必要となります。
水抜栓の本体交換工事は、その周辺の土を深さ１ｍ～２ｍ程掘り起こす作業となるので、こちらのお客様宅のように、水抜栓がモルタルやアスファルトで埋設されている状況の場合は、さらにハツリ作業も発生し大がかりになります。
また、屋根からの落雪などが散水栓や水抜栓に直撃してしまうような場合、その衝撃で折れてしまったりすることがありますのでそれも注意が必要です。
そういった場所に水抜栓がある場合は、水落しをした後、頑丈な箱などをかぶせて保護してあげる必要も出てきます。
屋内の蛇口とは異なり毎日使用するものではないと思いますので、その分きちんと機能しているかどうかのチェックが大事となりますね。
雪が降る季節の前、秋口に動作を確認し、異常があればご連絡頂ければ、雪が降る前に問題解決が可能です。
すごい積雪の中、除雪をして、凍った土で深く穴を掘るのはとても大変な作業なので、冬季の屋外水抜栓交換工事は割高になるケースが多いのでご注意ください。
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