水道凍結 解氷作業 と予防策について
今回は、水道凍結についてお話ししようと思います。
水道凍結 解氷作業 と予防策について
寒波の影響で気温の低い日が連続していて、今季は水道凍結のご相談が急増しています。
どれくらい費用がかかるかのお問い合わせも多く、皆さん様々な業者さんに問い合せをして比較されているのが伝わってきます。
お電話にて凍結の状況を色々とお聞きしているのですが、お客様の状況も様々です。
とにかく急ぎで今すぐに解氷して欲しい方もいらっしゃれば、急ぎではないけれど安く済ませたいので吟味している方もいらっしゃいます。
少しでも参考になればと思い、解氷作業とはどんなものか、そして凍結しないようにするためにはどんな予防が必要かについて、ご紹介させて頂きます。
解氷作業とは
凍結の解氷作業とは、簡単に言ってしまえば、パイプ中の凍った水を暖めて溶かす作業です。
当たり前だ!という返事が返ってきそうですが、その通りなのです。
建物の構造やパイプの素材によって方法が異なりますが、やる事は同じです。
まずは、業者に頼らずにご自身で出来ることから紹介していきましょう。
マンションにお住まいの場合は当てはまらない内容もありますが、戸建住宅やアパートにお住まいの場合は参考になると思います。
ご自身で出来ること
①まずは水抜栓を探して下さい。
水抜栓とは、水抜きをする際に操作する器具で、洗面所やボイラーの近くの床から立ち上がっているハンドルやレバーが付いたものです。
水抜栓の近くに、床から別のパイプが立ち上がっていたら、そのパイプが水の給水管です。
この水がスタート地点です。
ここから枝分かれして、各蛇口及びボイラーへと向かい、ボイラーからはお湯の管がスタートし、各蛇口へと向かっています。
水もお湯も両方とも出ない!というような状況では、水とお湯の管全てが凍っているという状況は稀で、水とお湯の大元である床下からの立ち上がり部分が凍っている場合が多いです。
その他、室内にパイプが露出で配管されている場合もあるかと思います。
凍っている場合と凍っていない場合とで、パイプの温度が違うので触ってみると少し分かります。
②水抜栓や立ち上がり管、露出配管のある部屋を暖房で暖めて下さい。
遠赤外線とかではなく、温風が出るようなものや、灯油のヒーターなどを使って部屋全体を暖めます。
この時、お風呂場や洗面台などの蛇口は開けっ放しにしておき、水が出たらすぐに気づいて、止められるようにしていて下さい。
また、近くの燃えやすい物は避難しておき、火事に気を付けて下さい。
ガス管がある場合は、直接温風を当てないように気を付けて下さい。
当然ですが、そのまま留守にしないで下さい。
室内のちょっとした凍結であれば、部屋が温まれば自然に溶けて、蛇口から水が出るようになることがあります。
インターネットの情報で、蛇口や配管にタオルを被せてお湯をかける方法がよく出てきますが、この方法は、凍っている場所が特定できている状況で、凍っている場所に対して行わないと効果はありません。
一番大事なのは、どこで凍っているかを特定することです。
凍っている場所がわかればあとは暖めるだけなのです。
しかし、一般の方には場所の特定が難しい場合もあります。
なので、場所が不明な時は、一番凍結の可能性の高い水抜栓周辺をまとめて暖めてしまおう!という方法をご紹介しました。
それでも溶けない場合は
床下や天井裏など、直接暖められない場所に配管されているパイプが凍っている場合は、部屋を暖めただけでは解消しないかも知れません。
ご自身で暖められない場合は、私たちの様なプロにお任せ下さい。
パイプが金属管の場合は電気解氷機、電気の通らない素材の場合はスチーム解氷機を使用します。
作業料金は使用する機材や凍結している範囲の規模に応じて変わりますので、都度お見積りとなります。
また、パイプを一部取り外したり、切断する必要がある場合は、解氷とは別の料金が発生します。
事前にお部屋を暖めて室内の配管が溶けている状況であれば、部分的な解氷のみで解決する事もありますので、まずはご自身で出来る事を試してみてからご相談頂くと良いですね。
凍結を予防するには
凍結を起こさないようにするための予防策は、いくつかあります。
①しっかりと水抜きをする
一番基本となる予防策です。
しかし、凍結でお困りのお客様の中には「水抜きをしたはずなのに…」とおっしゃる方も少なくありません。
水抜きをしたのに凍結するのは何故か?
水が全て抜けていれば凍るべき水は存在しません。
凍結したということは、全て抜けきれていなかったからということになります。
水抜栓を閉じただけではまだ水抜きできていませんので要注意です。
全ての蛇口を水・お湯両方とも開き、台所や洗面台の収納内の水抜きバルブからも水・お湯を抜き、逆さ向きのバルブがあるお宅ではそれも開いて空気を入れて全ての水を落とし、減圧弁がある場合は逆止弁部分を開く必要があり、できれば蛇口本体やボイラー内、洗濯ホース、温水洗浄便座の水も抜く必要があります。
実はこの作業、文字で書いても沢山の内容ですが、いざ1人で全て実行するとなると結構大変な作業で、実演してお客様に見て頂いても「とても覚えられない」とか「できそうにない」と言われてしまうことが多々あります。
-4℃以下の日が連日続いているこの時期では、留守にされる時間が長ければ長いほど凍結のリスクがあります。
2日以上留守にする場合は、リスクがどんどん大きくなります。
かといって毎日きっちり水抜きをしてから出発され、帰宅したら逆の手順で通水するのは、かなり面倒だと思います。
面倒なのですが、一番お金がかからない方法でもあります。
②凍結防止帯を巻く
凍結防止帯とは、パイプを暖めるヒーターのことです。
あらかじめパイプに電熱線を巻き付けておき、スイッチやコンセントを入れるとヒーターがパイプを暖め、凍結を防いでくれます。
ホームセンターなどでも手に入りますが、パイプへの巻き方に注意が必要な点と、電気代がかかるというデメリットがあります。
また、安いものでもありません。
全てのパイプに巻くのではなく、凍結しやすい箇所に巻くのですが、壁の中や天井裏のように人が入れない場所のパイプに新しく巻き付けるのは困難です。
メリットとしては、一度巻いてしまえば、スイッチ1つで予防できるので何度も凍結を経験されている方は検討してみると良いかと思います。
③水を少し出したままにする
これは、水抜きせず、凍結防止帯も使用せずに、凍結させないための最終手段なのですが…
水を使用するとパイプの中の水が動くので、凍らないという単純な原理です。
ツーっと糸状に水を出しっぱなしにしておけば凍らないと言われています。
水抜栓が故障していて水抜きができず、やむを得ずこの方法で凌いだ事はありますが、できれば避けたい方法です。
水道代が跳ね上がりますし、水資源の無駄遣いになってしまいます。
最後に
つらつらと書いてきましたが、参考になる事はありましたでしょうか。
毎年必ずやってくる季節ですし、避けようがありませんよね。
また、ご自分で住む家(部屋)の管理は、ご自身でするしかありません。
まだ水抜きのやり方が不安だという方は、一度しっかりと確認された方が良いです。
以前、一度凍結の修理にお伺いしたお客様に、次の週に再度凍結されてしまった方がいらっしゃいました。
残念ながら、詰まり修理と同様、凍結解氷作業に保証は付きませんので、凍結してしまって修理をするとなると、その都度、料金がかかってしまいます。
とは言え、毎日そのお客様のお宅へ水抜きをするためにお伺いする事も難しいですし、お客様ご自身で何かしらの予防策を行って頂く他ないので…
1人で水抜き作業ができるようになるまで、複数回、水抜き作業の実演やお一人でできるかどうかの見守りをさせて頂きました。
それからは問題なく過ごせているようです。
水抜き作業は、配管の構造を理解して、作業の順番さえ覚えてしまえば、毎日でもできるようになります。
私たちプロは、初めてお伺いするどんな家や建物でも、毎日毎件、細く調べて把握しなければいけません。
けれど、皆さんが把握すべきなのは、今住まれている1軒だけですから。
大丈夫です!
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