トイレ 詰まり 地下トラップ に 異物が!? | 札幌市 南区 真駒内| 洋式トイレの交換工事
今回は、築40年程の戸建住宅のトイレにて起きた詰まりトラブルについて、地下トラップトイレからの本体交換事例をご紹介します。
トイレ 詰まり 地下トラップ に 異物が!? | 札幌市 南区 真駒内|
南区のお客様からトイレの詰まり修理に付いてご相談を頂きました。
早速お伺いしてトイレを拝見すると・・・
玉石タイルの懐かしい感じのトイレです!
便座のフタを開けてみると
地下トラップのトイレです!
詳しくお話しをお聞きすると、色々と事情がおありのようでした…
どうやら、ご家族の方が大人用の尿パットを落としてしまい、それ以来詰まった状態のようで、だいぶ日数も経ってしまっているようでした。
近くの公園のトイレやコンビニのトイレを使わせてもらって凌いでいるそうですが、ずっとそうやって生活するのはさすがに・・・厳しい状況です。
しかし、地下トラップで異物が原因の詰まり… 非常に困りました。
地下トラップとは?
皆さんがよく目にする、一般的な床下排水の洋式トイレは
多少の違いはありますが、このような断面図になります(タンクの有無や位置の違いもあります)。
便器の鉢内には、いつも水が溜まっていて、水を流すと溜まっている水が洗い流されますよね。
便器の内部では図のようにクネクネした道を通って床下の排水管に落ちて流れて行きます。
この水が溜まっている部分が「トラップ」と呼ばれる構造で、排水管からの臭いの侵入を防ぐために意図的に水が溜まるような構造になっています。
一方、寒冷地特有の地下トラップのトイレは…
このような断面図になります。
便器の内部にトラップはなく、一直線に1m以上落ちて、地中にトラップが存在します。
まだまだこのようなトイレが設置されているお家はあって、度々出会いますが、水に溶けない物を落としてしまったら大変なことになるんです・・・
便器から長ーい棒を入れて引っ張り戻せればよいのですが、ガンガンと突いたりはできません。
地下トラップの部分(図では白色で表現しています)は陶器でできていることが多く、上と横の排水管にそれぞれ挿しこまれているだけです。
固い棒で上からガンガンと付いてしまうと、陶器を割ってしまう事もありますし、排水管から抜けてしまう事もあります。
もし、そうなってしまったら・・・元に戻す方法は(後でご紹介しますが)大変です。
屋外の排水マス側、つまり排水の下流側、図で言う所の左側からも引っ張り出すことは難しく、今回の詰まりの原因は吸水パットですので、トラップ内部でパンパンに膨らんでしまっていることでしょう・・・
取り出せなかったり、過失で破損してしまう可能性があることを、事前にお客様にご説明させて頂いて、力加減に注意しながら一時間程、手を変え品を変え向き合ってみたのですが、破損は起こりませんでしたが、やはり異物は取り出せそうにありませんでした。
では、どうしましょう
実際に詰まってしまっているのは土の中、上からも横からも直接触ることができません。
となれば、次の手段としては、床下に潜ってトイレの下の土を掘り、トラップ部分を外して直接手作業で異物を取り除き、トラップを元に戻す方法になります。
はい、これは大変な作業です。しかし、このトイレを使用できるようにするためには最低限必要な作業です。
キッチンに床下収納扉がありましたので、汚れても良い服に着替えて床下に潜り、トイレの方角へ匍匐前進で進んでいくと・・・コンクリートの基礎壁がずっと続いていて、トイレの方へは行けないことが判明しました。
こうなってしまうと、今後の選択肢としては
① 建物基礎の鉄筋コンクリートを一部壊して、壊した穴からトイレの方へ行き、土を掘る
トイレを壊すことなく解決できますが、基礎の鉄筋の入ったコンクリをハツって穴を開けることになりますので、築40年の建物への負担が心配です。
② トイレと床を解体して、床下を露わにして土を掘る
基礎には手を付けずに床下へアプローチするには、トイレと床を解体する必要があります。
少なくとも床は割ったあと、新しくやり直す必要ありますが、この便器を割らずに取り外したり、再利用する事の方が実は難しく繊細な作業で神経を使います。
むしろ、トイレと床を解体するのであれば、地下トラップをやめて配管し直し、一般的なトイレに交換してしまう方が作業も短時間で済みますし、仮にまた、トイレに物を落としてしまったとしても、今よりは簡単に解決することが可能になりますし、節水ですし、不具合は少ないですし・・・とメリットは多いので、ほとんどの方は、こういった機会にトイレを新しい物に交換されます。
ここまでの状況から、簡単なトイレの詰まり除去作業ではなくなり、大掛かりな工事をするかどうかの判断になってしまいましたので、どのような方法で解決すべきか、今後どうしたいか、お客様には一度落ち着いて考えて頂くことにしました。
後日、お返事を頂きました。
トイレと床を解体して、詰まった地下トラップを撤去し、新しいトイレへの交換を行うことになりました。
準備を整えて、工事開始です!
トイレを取り外しますが、床のタイルと同様、便器が石膏でタイル床に完全に固定されてしまっていましたので、床も便器ごと割ってしまいます。
費用を極力抑えたいというご希望でしたので、壁は極力そのまま残し、壊さなければいけない床とトイレだけ割って、剥がして、袋に詰めて運び出し・・・
床板も剥がして床下が露わになりました!
土を掘ってトラップ部分を取り外し(撮影と運搬のために袋に入れました)
新しいトイレには地下トラップは必要ないので、排水管をL字型に接続して、
土を埋め戻して、コンパネ板で床板を仕上げます。
大工さんや内装屋さんを呼んでキレイに施工してもらうと金額が膨らんでしまいますが、お客様からDIYレベルで全然構わないと許可を頂いておりましたので、料金節約のため、大工作業も内装作業も一人で行いました。
ちょっと隙間はありますが…コンパネ床が水平に仕上がり、
クッションフロアーを貼って排水管との接続部品も取り付けて、
タイル壁とクッションフロアーの境目はコーキングで処理。
仕上がった新しい床に、新しいトイレを設置!
隅付タンクの地下トラップトイレから、密結タンクの一般的なトイレへと交換完了しました。
2重トラップ(ダブルトラップ)は不具合の元
今回は、地下トラップで詰まりが起きていたので、地下トラップを撤去し、結果的に一般的な洋式トイレを設置して使用できるようになりました。
もし、リフォームなどで、地下トラップはそのままにして、トイレだけを一般的なトイレに交換した場合、どうなるでしょうか?
便器の内部にトラップがあり、床の下にもトラップがある状態、2重のトラップ状態になってしまいます。
2重の防臭効果で臭わないトイレになる?! いいえ、それ以上に困った事が起きます。
トイレがきちんと流れなくなります。
これはトイレに限らず、お風呂やキッチン、洗面所でも同じなのですが、一つの排水経路に複数のトラップが存在してしまうと、流れが悪くなります。
トラップとトラップに挟まれた範囲が密閉状態になり、空気の流れが滞ります。
排水は、水と空気がすれ違うことでスムーズに行われるので、密閉状態では空気の流れがおかしくなり、排水がうまく行えません。
詰まっていないのに、詰まった時のような変な、ゴボゴボ音がしたり、すぐに流れなかったりといったような、変な流れ方になってしまいます。
トイレやお風呂やキッチンなど、リフォームをした直後から急に流れが悪くなった・・・といったケースでは、リフォーム業者さんが屋外排水マスのトラップを見落としていて、結果的に2重トラップになってしまっていた・・・といった例も過去にありました。リフォーム時には特に注意が必要です。
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