キッチン 排水 臭い が気になる ｜ 札幌市 清田区 平岡公園 ｜屋外排水管の高圧洗浄作業
今回は、築２０年程の戸建住宅にて、キッチン排水の臭いトラブルについて、屋外排水管の高圧洗浄作業の事例をご紹介します。
キッチン 排水 臭い が気になる ｜ 札幌市 清田区 平岡公園 ｜
ホームページを見て頂いたという清田区のお客様から、お電話にてご相談を頂きました。
この頃キッチンの収納内が臭って仕方がないというご相談で、排水管のお掃除についてのお問合せでした。
臭いに関する問題は、電話でたくさんお話しをお聞きしても、的確な返答が難しいため、お客様宅にお伺いして実際に状況を見させて頂く事にしました。
築２０年程の戸建住宅で、１０年程前に他の業者さんに排水管清掃作業をしてもらったことがあるというお話しでした。
前回の作業から１０年は経っているので、そろそろやらないといけないと思っていた所、キッチンの収納内の臭いが気になるようになったとのことでした。
実際に、キッチン収納内を拝見しましたが、その時は気になる臭いは特になく、シンクの排水口内部も蛇腹ホースの内部も汚れのないキレイな状態だったので、臭いが気になる割にはシンク近くがキレイだなぁ…と思っていると、お客様から「この数日、市販のパイプ洗浄剤をたくさん流した」というお話しが。
シンクに近い所は洗浄の必要のないほどキレイでしたので、次は屋外に出て、排水マスを確認することにしました。
収納内に臭いが上がってくるということは、シンク近くの臭いという可能性と、シンクから離れた場所の臭いが流れてきているという可能性とがあるからです。
臭いの原因
≪ここから排水管内の写真を載せていますので、苦手な方はご注意下さい≫
排水マスは、屋外の建物外周などに設置されていて、丸いフタを開けると内部を確認することができます。
屋内からの排水管の出口部分や、排水管同士の交差点、曲がり角にマスが設けられているのが一般的です。
キッチンのすぐ外に排水マスがありましたので、フタを開けて内部を確認しました。
内部をアップします。
何やら、白っぽいものが水路全体に付着しています…
写真上が屋内側、左下方向が下流側ですが、水の流れも滞っていて、水が少し溜まっていますね。
正常な状態は、灰色のパイプの底面が見えて、水も溜まっておらず、何もない状態です。
この白っぽい付着物は何か…と、バールでつついてみると、溜まっていた水がクリーム色に濁ってきて、油汚れ特有の臭いが感じられました。
苦手ではないかどうか確認してからお客様にも屋外に出てきて頂いて、状況を見て、臭いも確認して頂くと、「気になっていたのはこの匂い！」と原因が判明しました。
シンク周辺はキレイでしたが、数メートル離れた場所では市販の薬品の効き目の届かず、１０年程分の油汚れの蓄積があって、その匂いが屋内に入って来ていたということですね。
この建物ではキッチンが排水管のスタート地点になっていましたので、この油の付着はどこまで続いているか、下流側を辿っていくと…
キッチンのすぐ隣の洗面所・洗濯場・お風呂の排水管との合流T字路にも、そのさらに下流のトイレ排水との合流T字路にも、さらに下流の最終マス（建物内の全ての排水が集まって敷地内から出ていく出口に設けられた最下流のマス）の方にまで続いていました。
この状況をご覧になったお客様は、やはり排水管洗浄する頃合いだったんだ、詰まりが起きてからでなくてよかったと安心されていました。
排水管の洗浄とは、屋外に埋設されている排水管の内部や排水マス、また屋内床下に配管されている排水管内などをキレイに掃除する作業で、高圧洗浄機という機械を使用して行います。
当店では、「既に詰まりが発生している状態」と、「詰まりが無い状態」とでは、異なる作業料金にてご案内をしております。
詰まりが発生している状態での高圧洗浄作業は、時間もかかり、排水マス周辺もスタッフもあちこち汚れますし、その清掃分も作業が増えますので、詰まりが無い状態よりも大変な作業となります。
一方、詰まりが無い状態では、比較的短時間でスムーズに作業できますので、詰まりがある場合と同じ金額ではお客様にメリットがありません。
なので、【詰まりの予防】のために行う詰まりが無い状態で洗浄作業をご依頼頂いた際は、詰まりがある状態での作業よりもお安い価格でご提供させて頂いております！
詳細な作業料金のお見積りは、お客様宅にお伺いして、排水管内部の状況を点検、詰まりの有無を確認し、洗浄する範囲などを決めて頂いてからとなります。
高圧洗浄作業を開始！
今回は、詰まりが無い状態での高圧洗浄作業、キッチンの排水マスから最終マスまでの屋外排水管全体の洗浄と、屋外と屋内をつないでいる「枝」となる部分の排水管内部を洗浄することになりました。
洗浄距離に応じて料金が加算されますので、洗浄する範囲を絞って料金を抑えることも可能ですが、付着汚れを残すということは、後々の詰まりリスクを残すことになりますので、今回のお客様のように敷地内全体の洗浄をご希望される方は実際に多いです。
排水管の汚れの付着具合を見て、洗浄が必要ないと判断できた箇所があった場合は、
こちらから「ここは洗浄するが必要ないですね」とご案内して、その分料金を削りますので、ご安心下さいね。
玄関前にある屋外水道とコンセントからお水と電気をお借りして高圧洗浄機本体に接続し、排水マスのある建物裏手までホースを伸ばして準備します。
写真の黒いホースは高圧洗浄機から伸ばしたホース、青いホースはパイプ内洗浄用のホースです。
洗浄用ホースの先端からは、高圧洗浄機内のポンプで圧力をかけられた水が勢いよく十文字に４方向へ噴射されます。
パイプの中でそのホースを行ったり来たりさせることで、壁面に付着している汚れを細かく粉砕して、そのまま水の流れで下流へ流していきます。
詰まりが無いとはいえ、洗い残しの無いようにじっくり一時間ほど洗浄を行った結果、
キッチンの排水は
こうなりましたー！
これが本来の排水マスです。
底面に白や茶色に残って見えるのは、建物建築時にパイプ同士をつなぐ時に塗られた接着剤ですので、これはさすがに高圧洗浄では取れません。
これは、ちょっと接着剤を塗り過ぎですし、接着後に拭き取らなかったのでしょうね。
「コレステロール」
作業の時などにお客様とお話しをしていると、「排水マスなんて開けたことがない」とか、「どこにあるのかわからない」、「今回初めて知った」といった方に多くお会いします。
お客様とお話しする中で、家を人間に例えるならば、排水管は「血管」の様な物です、というお話しをすることがあります。
キッチンから排水される油ものの付着は、まさしく血管内部に付着・蓄積するコレステロールようなもので、蓄積が進んで閉塞すれば流れが悪くなり、詰まれば大変なことになります。
排水が流れなくて困る…程度で済めばよいのですが…
油混じりの排水が床の上にあふれて広がってしまって、壁紙や石膏ボード、床板や床下の断熱材にも染み込んで、臭いがなかなか取れない！というトラブルもよく拝見します。
ご自身の住まれている大事な「家」のことですから、
できればご自分の体のように知って頂きたいと思います。
人間の体については、異常や病気を未然に防ぐための健康診断がありますが、家についても定期的な点検は必要です。
集合住宅では管理会社などによって定期的な点検と洗浄計画がなされるケースが多いですが、戸建住宅にお住いの場合は、管理するのはご自身ですので、定期的に点検と詰まってしまう前の排水管洗浄をオススメします。
今回のお客様宅の排水マスは、塩化ビニール製の「小口径マス」と呼ばれるものですが、さらに築年数の古い建物では、コンクリート製の直径の大きな排水マスが設置されています。
コンクリートのマスは、地盤の変動などで割れたり、ズレたり、隙間から植物の根が侵入したり、とトラブルが多いので、詰まりトラブルが起きていなくても、数ヵ月に一回など、定期的にフタを開けて内部を確認することを強くオススメします！
また、排水マスを砂利などで埋めてしまったり、物置やプロパンガスのボンベ、灯油のホームタンクなどといった「簡単に移動できない物」を上に置いたりしないようにして、ご自分でも簡単にフタを開け閉めできて中を確認できるようにしておきましょう。
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