札幌市 豊平区 排水のあふれトラブル
いつも当店のブログ・施工事例をご覧頂きまして、ありがとうございます!
今回は、戸建て住宅1階の排水口から汚水があふれてくるトラブルの、高圧洗浄によるつまり修理の事例をご紹介します。
今回は写真が少ないので文章での説明が多くなっておりますが、最後まで読んで頂ければ幸いです。
札幌市 豊平区 排水のあふれトラブル
日曜日の18:00過ぎ、雷雨の最中にお問い合わせを頂きました。
排水があふれていて、1階部分が汚水まみれになっていて困っている、との状況のようでした。
他にも何社も電話で問い合わせをしたようですが、時間が遅いとか雷雨とかの理由で断られてしまっているようでした。
大変な状況のようですが、電話でのお話しだけでは原因も状況もはっきりしないため、他のお客様の作業中でしたので、終わり次第急いで駆けつけました。
まずは建物構造と状況の把握から
到着後、状況を見させて頂くと、3階建ての戸建て住宅で、1階部分は車庫と倉庫になっており、水回りスペースは2階、寝室が3階という構造でした。
バケツをひっくり返したような雨と、日没で暗かったので屋外の写真は撮らず、1階部分は大惨事になっていましたので、写真を撮りはしましたが掲載は自粛します。
現状の把握とつまり箇所の特定
1階の倉庫部分はコンクリート床に防水加工がされていました。
簡易の蛇口や床に排水口が設けてあり、お仕事で作業をされる時用に増設されたようでした。
床一面に茶色い水が溜まり、ドアの敷居の高さを乗り越えて他の部屋にも侵入していました。
屋外の排水枡は詰まっておらず、雨水と合流配管なので、すごい勢いで雨水が流れていました。
倉庫内の床の排水口から排水が湧き出したのでしょう…
2階の排水管が倉庫の天井や窓脇に配管されているのが見え、3系統に分かれていて、屋外の排水マスも3つ。
建物の間取りから、トイレの系統、台所+洗面台系統、浴室+洗濯場系統の3つだとわかり、倉庫の排水はその内のどれかに接続されていて、その接続された系統がマスよりも内側で詰まっていると判明しました。
トイレを流してもらい、懐中電灯で照らしながらマスで待ち構えていると、トイレの排水は問題なく出てきました。
続いて、お風呂を流してもらうとこちらも問題無い様子。
台所を流してもらうと、排水マスには出てこず、倉庫内の排水口からコンコンと湧き出てきました。
修理のための詳しい調査
台所+洗面台系統が詰まっていることが判明したので、スマートフォンを持ち片腕を台所系統の排水マス内に入れ、問題の排水管内部の写真撮ると…
こうなってました。
パイプの下に水が溜まる所があり、下方向へ続いているのが見えます。
トラップ構造と思われます。
土を掘って調べたわけではないのでイメージですが、恐らく下の図のような配管がされていると思われます。
Uの字になっている所がトラップと呼ばれる構造で、水をわざと溜めて、臭いや虫などが入ってこないような仕組みになっています。
水の流れの勢いが弱まる構造でもあり、台所排水の汚れや油が付着して溜まりやすいので、定期的に掃除が必要です。
今回はそのトラップ周辺でつまりが発生し、2階からの排水が外に出られず、1階にあふれてきたということですね。
金属のワイヤーや高圧ジェット洗浄のホースによって詰まりの除去作業をすることになりました。
作業に向けて問題が2つ
一つ目の問題として、トラップ部分を掃除するための掃除口が設けてありませんでした。
一般的には、トラップ付きのマスを使用して配管する場合は、下の図のように、
トラップ部分を容易に掃除できるように掃除口を設けますが、なぜこれがないと問題なのかというと…
金属ワイヤーや高圧洗浄ホースは、曲がり角がいくつも隣接しているとなかなか進めないので、トラップのU字部分を越えてその奥を掃除する事は困難なのです。
従って、マスからではなく、トラップの上流側からアプローチするしかありません。
しかし、上流側は1階の床の排水口、もしくは2階からになります。
近いところからアプローチしたいので、何メートルも離れている2階からの作業は避けたい所です。
これにも理由があって、色々と分岐している配管に洗浄ホースを進ませる際、胃カメラのようには動いてくれませんので、分岐地点で行きたい方向に曲がって目的のポイントへホースをたどり着かせるのもまた難しいのです。
目では見えませんのでホースがどこまで進んだかは音と手ごたえで判断するしかありません。
しかも既に溢れていますので、そこへ水が吹き出るホースを入れれば、さらに大量にあふれされてしまいます。
掃除口があれば、真下とその周辺にすぐアプローチできるので、開通だけなら恐らく数分で終わるでしょう。
2つ目の問題として、激しい雷と雨の中、金属ワイヤーを入れてみるなど色々試すこと2時間以上経過していましたが、これから室内からの高圧洗浄作業を始めるとすると、さらに時間が長引いて、日にちが変わる可能性も出てきました。
お客様ご家族には室内で避難していて下さいと何度もお伝えしたのですが、申し訳ないからと、私と一緒に見て回ったりして、雨と排水で全員ずぶ濡れでした。
私はトラブルに向き合うことを優先し、濡れたり汚れたりは後回しくらいの気持ちなので、カッパを着て屋外と倉庫との間を動き回っていましたが、お客様に少しでも悪いなぁと思わせてしまうとは、焦っていた証拠です。フォロー不足でした。
これからシャワーを浴びて寝るだけということでしたし、寝る時間も必要ですし、作業の音がご近所にも迷惑になりますし、トイレとお風呂・洗濯機は使用できるので我慢できるとのことでしたので、台所と洗面台だけ使わずになんとか一晩凌いで頂いて、翌朝一番に再度、高圧ジェット洗浄作業をする事に話しがまとまり、初日は終了しました。
無事つまり解消です!
翌日、お客様からもう既に沢山あふれてしまっているので、遠慮なく作業して下さいとお言葉を頂きましたので、1階の排水口から高圧ジェット洗浄にて1時間程、分岐する配管をあっちに入ったりこっちに入ったりしながら格闘し、油の塊がたくさん出てくるようになって、しばらくして溢れていた排水が一気に流れていって、無事に解消しました!
今後の事も詳しくお話しします
今回のお客様のトラブルは、つまりの問題は解決しましたので水を使ってはいけない生活からは戻ることができましたが、倉庫は大変な状況でしたので、まだ完全解決ではありません。
・油混じりの排水まみれになっていた倉庫内の床や壁は、しっかり清掃・除菌・乾燥をした方がよいこと。
・一般的な戸建て住宅よりも早いスパンで今後も排水管やトラップの掃除した方が良いこと。
・掃除口を設けてあげれば、ご自分でもある程度掃除できるようになり、毎回費用をかけて業者に頼らなくても済むこと、などなど…
2階に水まわりがある住宅にお住まいの方へ
特にキッチンが2階以上にある戸建住宅は、1階にある住宅よりも、清掃や日々の使用方法に注意が必要がです。
マスまでの排水管距離も長いため汚れや油が付着しやすいのです。
トラブルに遭う前の早め早めの定期的なお掃除と、汚れや油をなるべくこびり付かせないような日々の使い方がお勧めです。
日々の使い方については建物の構造によってやり方が異なりますから、ここでご紹介してしまうと、合わない方法を実践されてトラブルに遭われる方が出るかも知れませんので紹介はしていません。
お客様のお住まい毎でのご説明となりますので、お呼び頂いた際に、建物の構造や配管配置の説明と共に実演をさせて頂いています。
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